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映画『LUCY/ルーシー』感想

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映画『LUCY/ルーシー』大ヒット上映中

フランスB級映画界の巨匠ことリュック・ベッソン監督の最新作、『LUCY/ルーシー』を観てきました。一応ネタバレを含むんですが、あんまりネタバレが気にならないタイプの作品だと思います。

タイトルから同監督の『ニキータ』とか『レオン』みたいな、殺し屋の女性が活躍するタイプのハードボイルドな映画かと思っていたら、思いっきりサイキックフィクションだったぜ。

「人間の脳は10%しか使われていない」というよくある都市伝説に対し、「では、100%使えるようになったらどうなる?」というのをテーマにした作品となっています。

ヒロインはスカーレット・ヨハンソン。最近は『アベンジャーズ』などのマーベル作品でブラック・ウィドウ役を演じています。そのスカーレット・ヨハンソン演じるルーシーは、台北で暮らすフツーの大学生?なんですが、ひょんなことからマフィアに捕まりドラッグの売人に仕立てあげられることに。密輸のため、身体に入れられたドラッグの袋が破れ、体内にそれが漏れだし、結果として脳が覚醒するという話です。

この覚醒の仕方がとにかく無茶苦茶すぎる。知覚能力や反射神経が向上するとか自分の能力が向上する系はまだ分かるとして、他人を操れるようになるってどういうことなの…。演出として、10%、20%…と脳の覚醒割合が随時表示されるんですが、覚醒開始で空飛べるようになって、20%くらいの時点ですでに他人を操れるようになっててやばい。40%くらいまで来ると身体の組織分解できるし。(Dr.マンハッタンか?)最終的に電波ジャックして、テレビとか電話とかを操れるのも意味が分からん。あと、マフィアに銃向けられた時、手をかざすだけでマガジンがバラバラ落ちていくシーンとか全体的に中学生の妄想っぽい。

ルーシーという名前は、1974年にエチオピアで見つかったアウストラロピテクスの化石につけられた名前が由来なのですが、作中、ヒロインのルーシーが色んな時代を行き来する(謎)シーンがあって、その中で登場するアウストラロピテクスっぽい生き物と指をくっつけ合うのはE.Tっぽいなと思った。

無駄なカーチェイス、マフィアとの銃撃戦、途中に差し込まれる謎の動物の交尾シーンなど、一貫性がなくてやりたい放題やってんなーというカンジだった。ヒロインが唐突に麻薬取締官みたいな男性にキスするシーンとか本当に謎。多分特に意味なんて無いんだろうし考えたら負けっぽい。

基本的に中身の浅い作品なんですが、スカーレット・ヨハンソン達俳優陣の演技が救いだった。最初本当にアタマの悪い女子大生っぽい表情をしてて、途中からミステリアス系美女に変わるところとか本当によかった。モーガン・フリーマンはいつもの知識人系黒人というカンジでブレがなかった。あと、チェ・ミンシク初めとする中国系マフィアもわりとよかった。

同じような設定だと、『リミットレス』という作品があって、麻薬によって脳が覚醒した小説家が一晩で小説を書き上げるのだけど、その後命を狙われることに…というストーリーなのだけど、そっちのほうがサスペンス成分が高くて面白いと思う。