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第62回 天童市人間将棋 観戦記

少し前の話ですが、山形県天童市で開催された第62回人間将棋を見てきました。
(この記事は以前購入したポメラで書いてSurfaceで仕上げています。)

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これが人間将棋

人間が駒になって戦う人間将棋は、桜の季節に2日間にわたって開催されます。会場の天童市は将棋駒の生産地としても有名です。なんでも江戸時代に当時の藩主が貧しい藩士に奨励したことから駒の街としての歴史がはじまったとのこと。実際お値段が張る駒は結構ここで作られているものが多いですね。

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舞台となる舞鶴山山頂には3月のライオンのポスターが。出店も出ています。

1日目・中村桃子女流初段 vs 室谷由紀女流二段

2日間のうち、1日目は女流棋士同士の対決。中村桃子女流初段と室谷由紀女流二段の対戦で、解説者は阿部健治郎七段。聞き手は島井咲緖里女流二段と北尾まどか女流二段でした。
ちなみに島井女流はその前の部で山形県小学生将棋名人と特別公開対局をしてたようです。飛車落ち(?)相手ながら女流プロを下した小学生将棋名人は将来が楽しみですね。※途中から参加したので対局の進行はわからず…。

さて、中村女流と室谷女流の対局ですが、対局者同士の会話が許されている(?)、人間将棋ならではの掛け合いが非常に楽しい将棋でした。

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櫓の上の中村桃子女流の様子

先手中村女流の四間飛車に対する後手室谷女流が採用したのは居飛車。室谷さんが居飛車は珍しいなあと思っていたら、

中村「由紀どの、動きが怪しいがおぬし居飛車は指せるのか?」
室谷「今日がデビュー戦じゃ」

という衝撃的な会話も。

お互い銀冠というちょっと変わった一局は、中央突破をうまく交わした後手室谷女流が一手違いの将棋を制していました。
※銀冠は多くの駒を動かすので、すべての駒を動かす必要がある人間将棋においてはよく現れやすいと解説で阿部七段が言ってました。

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終盤の盤面。馬を中心とした中央突破に対して、飛車の打ち込みで対抗しています。


2日目も同様なのですが、対局の合間には織田信長織田家にゆかりがあるそうで)や家来に扮した俳優による小芝居も入ったり、対局者同士の掛け合いもあったりで、通常の将棋対局と比べて、将棋を知らなくても楽しめるいいイベントだなと思いました。

2日目・三浦弘行九段 vs 阿部健治郎七段

いよいよ2日目は三浦弘行九段と前日の女流棋士対決の解説者であった阿部健治郎七段の対局です。阿部七段は地元山形は酒田市出身だそう。解説者は二人の兄弟子でもある藤井九段。全員西村一義九段門下の棋士です。

皆さんご存じの通り、昨年スマホ問題に揺れた将棋界において、まさにその当事者であった三浦九段が久しぶりに一般イベントに登場するという場でした。

対局が始まり、開口一番阿部七段が、

阿部「三浦殿、大変だったであろう」

という兄弟子をねぎらう一言。いやー、いいですね。

一方の藤井九段は対局前、
藤井「あれ、三浦くん久しぶりだね。何してたの?」
と、いつも通り三浦九段をいじりまくっていました。いや、とても仲はいいらしいですよ。

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対局前のトークショーでいじられる三浦九段(中央)

さて、対局の内容ですが、対局者の三浦九段が藤井システム、阿部七段がミレニアム囲いという展開。アツい。

これどういうことかというと、藤井システムというのはその名の通り藤井九段が考案した、有名な居飛車穴熊対策の1つ。
一方のミレニアム囲いというのは2000年頃に流行ったことからその名前で呼ばれている、囲いの一種で、当時藤井システムへの対抗策として三浦九段が用いていたことから三浦囲いとも呼ばれています。

つまり、解説者の藤井九段の藤井システムを弟弟子の三浦九段が採用し、その対抗策として三浦九段が用いたミレニアム囲いをその弟弟子である阿部健治郎七段が採用したという構図なわけです。

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三浦九段の戦型が藤井システムの形になった様子です。

まあ自然にそうなったというよりは、解説者の藤井九段が、

藤井「俺は角換わり腰掛け銀とかだったら解説しないよ」
藤井「三浦くん、空気読もうね」

とか煽ってたので、ある意味誘導されたのかもしれませんが。

ダイヤモンド美濃とミレニアム囲いで、お互いがっちり囲った重厚な将棋になるかに思われましたが、積極的な攻めにより三浦九段が勝利しました。

対局後の挨拶では、阿部・藤井の両名から

「三浦さんが元気そうでよかった」

といった声がかけられていて、同門の仲の良さを感じられました。

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終局図。ダイアモンド美濃のうち銀が二枚最後まで残ってますね。

2日目・おまけ

実は2日目には、人間将棋の対局の前に、映画「3月のライオン」後編の公開に併せて大友監督と主人公・桐山零役の神木隆之介くんのトークショーも開催されていました。

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櫓の上でトークショーを行う神木隆之介くん。めちゃくちゃ人気。

こっちがメインイベントの人も多かったようで、100%将棋に興味なさそうな女の子達が神木くん登場の時にキャーキャー盛り上がってました。
トークショーの中身は前日に後編が公開された3月のライオンについて。神木くんもそういや将棋やってるんですねー。

トークが終わったら、本来のメインイベントである人間将棋までに会場の大部分の人がはけたのですが、なんとサプライズで人間将棋が始まる前に武士の格好で再登場。残ってた人はある意味ラッキーかも。

本局は事前に手番が決まっていなかったため、神木くんの振り駒によってどちらが先手になるか決まります。

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振り駒で先手後手を決めている様子。


先手は上述の通り阿部健治郎七段に決まりました。
振り駒をしたあと、映画のポスターを前に写真撮影をして爽やかな笑顔で去って行きました。

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ポスターの前で撮影する大友監督と神木隆之介くん。

イケメンすなあ。

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キングジムのポメラDM200を購入しました

 

ASCII.jp:「ポメラ」で5000万円稼いだ! 作家・芝村裕吏氏が明かす「ポメラ」 DM200の魅力 (1/3)

 

この記事を読んでポメラがほしくなり、労働によるストレスが溜まっていたこともあり、実売4万円弱という値段にも関わらず衝動買いをしてしまいました。
5000万円欲しいし。

 
[asin:B01LXQZ4WI:detail] 

 

この文章はそのポメラで書いています。

 

サイズ・キーボード

初期の折りたたみができるポメラ(DM10、DM25)のほうがコンパクトでいいと思っていたのですが、あれを借りてカチャカチャタイプしてると結構キーボードがちゃちかった記憶があり、ヘビーユースは難しいかなとも感じていました。まあ値段なりとも言えますが。

今打っているこのDM200は確かに横長でちょっと大きいなと思う部分がありつつも、タイピングがすごく自然で、画面部もかなり見やすくて使っていて不自然なところがないです。
大きいといっても、横が263mm(約10.4インチ)なので10~11型のモバイルノートと同じくらいですし、縦はその半分くらい、厚さも18mmとかなのでかさばるほどではないです。

むしろ普段持ち運びに使っているSurface 3と比べるとだいぶコンパクトで軽いです。しかもSurfaceって基本タブレットだからキーボードが結構打ちにくいので、ポメラの方が文章を書きやすくていいですね。

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Surface 3との比較。横幅はほぼ同じくらい。

変換機能・辞書

そして今回大幅に性能がアップしたといわれる変換能力なのですが、ATOKが搭載されているため普段の文字入力となんら変わらない文字入力が可能になっています。(ちなみに普段はメインは基本ATOK、サブでGoogleIMEを使っています。)

しかも補助辞書でアニメ辞書やエンタメ辞書などが入っているため、

などが一発で変換できます。

なお、「らき☆すた」「STEINS;GATE」などは無理でした。

辞書も類語辞典(角川)・国語辞典(明鏡)・英和辞典(ジーニアス)・和英辞典(ジーニアス)が入ってます。
個人的には百科事典もほしかった・・・・・・。

ほか端末との連携

あとはQRコードiPhoneとかに即送れるのが便利ですね。
この文章もポメラで書いてiPhoneはてなブログアプリで取り込んでいます。
ポメラSyncとかいう便利っぽい機能もあるみたいですが。
SDカードにも対応してるので、メモリの拡張性もあります。

 

画面表示項目

表示も結構自由にいじれるのはいいですね。

  • 縦書き横書き変更
  • 白黒反転
  • 罫線・グリッドON/OFF
  • 二画面分割

などなど。

あと「.」(ピリオド)を先頭につけてアウトライン表示をオンにすると、左側に文章のアウトラインを表示する機能も、長い文章書く場合とかは相当便利そう。
ピリオドの数を増やしたらアウトラインの階層化もできるし。

 

電源・バッテリー

電源が電池式からリチウムイオンバッテリー&USB充電になったことが不満という方もいるようですが、いまどきだいたいの端末がUSB充電だし無駄にケーブルが増えなくていいかなと。
むしろ今ワイヤレスマウスを電池式の使っちゃってるからいちいちeneloop充電するのがめんどい。
バッテリーの劣化リスクが~とかもあるけどまあそれ言ったらiPhoneとかもそうだしなあ。

 

使用感レビュー・感想

今のところ、文章作成にこだわったツールというところが気に入っています。一応ノートパソコン(VAIO)とタブレットPCSurface)も持ってはいるんですが、できることが多すぎてサボってしまうという面もあるので、こういう機能特化型のデバイスはアリだなあと思ってます。実際、音楽視聴に関してもiPhoneXperiaで聞けばいいものを、やっぱりiPodWALKMANで聞いてしまうし。
ブロガーとか文筆業を生業にしているような人はおすすめかと。

まだこの文章を書いてるくらいしか使っていないのでなんともですが、校正機能とかはあってもよかった気もしました。

 

5000万円稼ぐぞ!

出張の荷物を減らすために携帯用洗濯袋を導入した話

先日、アメリカに出張する機会があった。
出張自体はこれまでも何度か行くことがあったのだが、今回は5泊とまあまあ長めで、結果的に荷物も多くなってしまうことが懸念された。

ご存知のとおり、機内に持ち込める荷物には制限がある。エコノミークラスであれば、1人2個まで、だいたい20kgまでの小さめなスーツケースであれば許容される。
過去の出張(3-4泊)の際は、その持ち込み可のスーツケースとリュックサックでどうにかカバーしきれたが、4泊の時点で若干厳しかったので、5泊だとさすがに無理かなと思っていた。
(ちなみに4日以上の海外出張に機内持ち込みのみで行くと同行者に結構驚かれる、というか引かれる)

しかし、個人的にはあまり航空会社の荷物運搬というものを信用していないので、できれば持ち込みだけで何とかしたかった。
特に今回はアメリカとはいえ小規模な都市への出張であり直行便がなく、トランジットを挟むというのも懸念していた。

ちょうどこの8月にANAですら下記のようなニュースもあったということもある。
ANAの荷物トラブル、未搭載は2000個超 ペットは無事

出張の荷物というのはPCや各種デバイス類などもあるが、大部分は衣類である。
衣類を減らすことができれば、かなり荷物をコンパクトにまとめることができる。
そこで導入したのが下記アイテムである。

携帯用洗濯袋Scrubba wash bag

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※トップ NANOXワンパックは液体洗剤が小分けになっている商品。少しでも荷物を減らすため、箱を開けて袋などに入れて必要数のみ持っていくのがおすすめ。

これ、どういう商品かというと、

  1. 中に水と衣類と洗剤を入れ
  2. 上部を巻いて水が漏れないようにし
  3. 袋ごと中身を揉み
  4. 一度水を出して再度水を入れてすすぎ
  5. 絞りながら水を抜くことで

洗濯ができるという優れものである。
内部が突起になっていて、汚れが落ちやすく?なっているっぽい。

実際の様子はこんなカンジ。

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一日分の下着とポロシャツ、靴下くらいであれば一回で洗える。
ただどうしても水が漏れることもあるので、浴槽とかでやるのがいいと思う。

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こういう場所で作業してる。
ちなみに浴室でやるメリットとしては、汚れの落ちやすいぬるま湯という環境が比較的再現しやすいというのもある。

これによって、夜に洗濯物を洗ってエアコンの前で干すことで、翌々日くらいには乾いているので、持っていった衣類を再度着ることが可能になった。
折りたためばかさばらないコンパクトなグッズであることも◎
完全に勝利した。

日本のビジネスホテルだと、結構コインランドリーと乾燥機があったりするのだけれど、アメリカだと基本ルームサービス的な形でしかやっておらず、やり取りが面倒なのと、いいホテルだと結構クリーニング代が高かったりするので、こういうアイテムは便利だと思う。