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業務経験無しでプロジェクトマネージャ試験に合格する方法

ちょっと間があいたんですが、この4月に受けたプロジェクトマネージャ試験についての話です。
前回バズったITストラテジストの記事にあやかって同じようなタイトルにしてみました。

業務経験無しでITストラテジスト試験に合格する方法 - zekipedia

(まあぶっちゃけていうと業務経験はゼロではないですが)

正直な話、ITストラテジストの記事を書いた時はこんなにブックマークつくと思ってなかった。
それもあってか、ありがたいことに、このページからモリモリ『なれるSE!』が売れてます。

ちなみに『なれるSE!』におけるプロジェクトマネジメント絡みの話は4巻ですね。

この巻もなかなか絶望的で、QCDで言うところのDelivery=納期遵守のプロジェクトを雇われPMの主人公(入社4カ月)があの手この手で乗り越えるという話です。各ベンダー好き勝手言い始めてキレそうになるところとかは完全に感情移入してしまった。

プロジェクトマネージャ試験とは?

さて肝心のプロジェクトマネージャ試験についてです。
まずはいつもの図で紹介。

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この通り、情報処理技術者試験における、高度情報区分の試験の1つです。

情報処理技術者試験は、昭和44年にスタートして、平成6年、平成13年、平成21年に大幅な見直しが図られているわけですが、プロジェクトマネージャ試験は平成6年にその名前で登場してからずっと続いている、歴史のある試験です。他に同じくらい長く続いているのはシステム監査技術者試験だけです。
ちなみに他の試験は内容は同じだけど名称が変わっていたり、内容がいくつかに分割されていたりします。


では、プロジェクトマネージャ試験で求められるのはどのような能力なのでしょうか?
IPの公式サイトに対象者像が載っていたので引用します。

高度IT人材として確立した専門分野をもち、システム開発プロジェクトの責任者として、プロジェクト計画を立案し、必要となる要員や資源を確保し、計画した予算、納期、品質の達成について責任をもってプロジェクトを管理・運営する者
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:プロジェクトマネージャ試験

まあざっくりいうとプロジェクトをマネジメントする人です。
予算・納期・品質、いわゆるQCDですね。これをコントロールする仕事になります。


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表1●ITベンダーの技術者が取得すべき資格の分野別トップ3

ちなみに、ITプロの「ITベンダーの技術者が取得すべき資格」という記事では毎回上位にランクインするなど、かなり人気(?)な資格となっています。
資格取得一時金を出している会社や昇進・昇給の要件にしている会社もあるようです。

受験にいたるまで

先述の通り、前回ITストラテジスト試験を受けて合格したわけですが、元々取ろうとしていたのはプロジェクトマネージャ試験だったので、去年の春に受けてはいました。ただ、午後2の論文で落ちたので次までのつなぎとして、領域の近いITストラテジストを受けておくかーと思ったら意外にも受かったのが去年の秋試験で、今年はリベンジマッチでした。

資格を取ろうと思ったきっかけは、うちの会社では一時金が出るというのが一番大きいですね。世の中金なので。
高度情報処理技術者試験ならどれでも金額は一緒なんですが、プロジェクトマネージャ試験が今の仕事に一番直結しそうなのと、わりと応用が効きそうだなと思ったためです。
真面目な話でいうと、マネジメントって経験でしか身につかない部分が大きいんで、経験不足を補うために知識を身に付けようと思っていて、勉強するための指標として試験を使ったという側面もあります。


はい、試験の結果です。

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見ての通り合格です。イェイ。

勉強方法

午前1は相変わらず免除だったのでそれ以外について。

午前2:恐らく大丈夫だろうと思いつつ、確実に取るために過去問5年分は解いておきました。
午後1:前回勉強せずに合格点だったので、今回も特に勉強せず。前日に過去問と解答を眺めた程度です。
午後2:前回落ちた際の解答を思い出しつつなんで落ちたのか問題点を自分なりに考えた上で、それに気をつけつつ2年分の過去問に対して論述の練習をしました。

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2016年版

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2016年版

ITストラテジストの時のブコメで「この人、京大卒らしいから「午前はだいたい受かる」とか「人並みの読解力があれば」とかいった文言は参考にしない方がいい」っていう指摘がされてたんですけど、まあ確かにそういう側面はあると思います。なので勉強方法のところは話半分で読んでくれて構いません。

特に午後1は読解力が大事だし、午後2は論述力が大事なんですけど、受験の時に鍛えてきたその手の一朝一夕に身につかないような力が、合格の下支えになっているのは間違いなくあると思います。実際、エンジニア上がりの人がプロジェクトマネージャ試験で詰まるポイントとしてはその辺にあると言われてたりします。

逆に、勉強しなくても国語のテストとか満点でしょ、みたいなタイプの人のほうが、ちょっと技術のこと理解すればいいだけなので受かりやすいかもしれません。自分もどちらかと言うとそっちのクチです。

ただ、やっぱりオーソドックスなスタイルとしては、択一試験は過去問を解く、読解試験は解答例を見る、論述試験はポイントを意識して書く練習をする、の3つでしかないと思います。あとは地力に応じてそれぞれにどれだけ時間をかけるのか、というのが合格のカギになるかと。

ITストラテジストとプロジェクトマネージャの違い

それでも他はともかく午後2ってどうすればいいんだ、って人は多いと思うんですよね。
論文の書き方に絞った書籍も出てるくらいだし。

プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第4版 (論文事例集シリーズ)

プロジェクトマネージャ 合格論文の書き方・事例集 第4版 (論文事例集シリーズ)

そのヒントになるかと思ったのが「ITストラテジストとプロジェクトマネージャの違い」という観点で、プロジェクトマネージャ試験を捉え直すことです。
というのも、自分がプロジェクトマネージャ試験の後にITストラテジスト試験を受けた際に、それぞれの考え方の違いから、相対的な視点でそれぞれの役割を考えることができたことが、合格の一因になっていると考えたからです。

両者の違いを端的にいうと、

  • プロジェクトマネージャ:求められるのはQCD(品質・コスト・納期)
  • ITストラテジスト:求められるのはROI(投資対効果)


となります。

これがどのように論述に関わってくるかでいうと、例えば事例としてとりあげる案件について、プロジェクトマネージャ試験のほうはある程度金額的にも期間的にも一定の規模の案件を題材にすべきだと思いますし、ITストラテジストの場合は例え規模は小さくとも投資対効果の良い案件を題材にすべきでしょう。

また、コミュニケーションする相手も、プロジェクトマネージャは管理対象であるプロジェクトメンバや決定権を持つオーナーなどが中心になるのに対して、ITストラテジストのほうは経営層に戦略を提示するというのがメインの役割のため、コミュニケーションの相手も経営層が中心になります。

結局のところ、論文試験というのは限られた時間・文字数の中で、問われている内容をポイントを抑えて回答するというのが合格への近道なので、その辺を考えて「ずれたことは書かない」というのを意識したほうがよいと思います。逆に、関係ないことを書くと「こいつはプロジェクトマネージャの役割をちゃんと理解していないな?」となるためです。(自分が去年落ちたのはそこに理由があると踏んでいます)

今後について

とりあえず目標としていたプロジェクトマネージャとITストラテジストは取れたのである程度達成感はありますが、せっかく午前1の免除期間中なのでもう一個くらい高度試験を受けてもいいかなと思っています。何かオススメがあれば教えて下さい。高速PDCAサイクルを回していくぞ!

これだけ!  PDCA

これだけ! PDCA