たまにはインターネットっぽい話を。
ウェブマスターツールの「検索アナリティクス」機能
❏ http://www.sem-r.com/google-2010/20150507023748.html
前々から話題になっていたウェブマスターツールの「検索アナリティクス」機能がリリースされたようです。アルファ版の頃はSearch Impact Reportと呼ばれていたアレですね。
機能については下記の記事が詳しいです。
❏ 【速報】Googleウェブマスターツールの新機能「検索アナリティクス」を使ってみた – 海外SEO情報ブログ
当初は一部のユーザー向けにしか公開されていませんでしたが、ようやく広く展開が始まっているようで、僕の個人アカウントにも反映されていたので色々見てました。
ウェブマスターツールとは?
ちなみに、ウェブマスターツールって何?みたいな方に簡単に説明しておくと、自分の運営しているサイトやブログを登録しておくと、「Googleにとってどのように見えているのか?」が分かるというツールです。検索エンジン経由の流入・PVを意識しているなら絶対入れたほうが良いです。
❏ Google Search Console
どのように見えているのか?っていうのはざっくりした言い方なのですが、HTMLの記述でイマイチなところがあったら改善ポイントを指摘してくれたり、インデックス状況がどうなっているかを教えてくれたり、クロール状況を伝えてくれたりします。また、いわゆる「手動ペナルティ」も通知してくれる機能もあります。(通知されたくないものですが)
特に便利なのが、旧「検索クエリ」機能です。Googleの検索ワードって通信がSSL化された影響で、2013年頃からGoogle Analyticsなどでは最近取得できなくなってるんですが(はてなブログのアクセス解析機能でGoogleからの流入キーワードがほとんど見れないはそのため)、ウェブマスターツールだとそれが「検索クエリ」という機能で見えてたんです。
これがアップデートされたのが「検索アナリティクス」機能で、これまで見れなかったデバイスごとの比較や期間ごとの比較が出来たりなど、いろいろと機能面で進化しています。
「ITストラテジスト」でGoogle2位
んで、このブログの状況を確認していたのですが、とある記事が「ITストラテジスト」というキーワードで2位になっていて、そのワード経由の流入が結構入ってきているようでした。
検索結果的には情報処理技術者試験を運営しているIPAとWikipediaの間でいいところにつけてる感はあります。。
ただ、金融や不動産のように、直接お金につながるキーワード(しかも高単価)とかではないので、競合性は低いわけですが。
それでもIT系の資格講座を運営している会社とかは欲しいキーワードじゃないでしょうか。
ちなみに「ITストラテジスト」というキーワードは、Google Adwordsのキーワードプランナー機能だと月間5400回くらいの検索ボリュームがあるそうです。めちゃくちゃ多いわけではないけど、まあまあのボリュームといったところ。
ちなみに4月の時点では3位でした。
「ITストラテジスト」でググると3番目に自分のブログが出てくるんすけど
— zekitter (@zekitter) 2015年4月6日
順位をあげるために何をしたのか?
先述の「検索アナリティクス」機能によると、最初はあまり順位は良くなかったものの、徐々に順位が上がってきて、結果的に2位になっています。
↑緑色の折れ線が「ITストラテジスト」の順位です。
じゃあその間何かしたのか?という話なのですが、特に何もしていません。せいぜいどれくらいアクセスがあるかなーというのを見ていたくらいです。
ただ、当該記事が特徴的なのは、はてなブックマークが490users(2015年5月8日時点)もついていることです。
他にも、流入が多い記事というのは概ねはてなブックマークがいくつかついている傾向があります。
となってくると、タイトルに書いた「はてなブックマークはSEOに効くのか?」という話になってきます。
ここからが本題です。
はてなブックマークとSEOの関係
個人的には、はてなブックマークと検索順位はある程度相関性があるのは間違いないと思います。特にブログ記事などについてはその傾向が強いと思います。
じゃあ、大量にはてブすれば検索順位を操作できるんじゃね?という考えに至る人もいるかもしれません。
実際CSS Niteではてブスパムの話があった時の話も以前このブログに書いているのですが、定期的にクラウドソーシングサイトなどではてブスパムの依頼などが見つかって炎上なんかしたりもしてるように、そういう考えをしてる人もいるようです。
ただ、たまたまユーザーにとって面白い記事だったりサイトだったりが、はてなブックマークがつきやすかったり、Googleのなんらかの検索アルゴリズムに引っかかって上位に表示されやすかったりするだけであって、「はてブがたくさんついているから検索順位が上がる」という因果関係ではないと思うんですよね。
確かに、今でもはてブスパムでそれなりに短期的に順位は上がるかもしれません。
はてブからのリンクはウェブマスターツール上でも被リンク扱いされるわけですし。
でも、そんなやり方で順位を上げても、かつてキーワード詰め込みや外部リンクがそうだったように、いつかペナルティという形で制裁を受ける可能性が高く、長期的に有効なやり方ではないと思います。
何が言いたいかっていうと、検索アルゴリズムの穴をつくようなスキルを鍛えるのではなく、ユーザーにとって面白い・有用なコンテンツを作るスキルと、作ったコンテンツにGoogleのクローラーを意識した見せ方ができるような力を鍛えていくのが、検索エンジン経由の流入を最大化するための、つまりはSEOの正攻法なんじゃないかなということです。
まあ当たり前といえば当たり前なんですが、今回検索アナリティクスを眺めながら改めてそう思いました。