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『CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』 そして。僕は、このくそったれなゲームをクリアーした。

ゲーム 感想 科学アドベンチャーシリーズ

????: 最近のzekipedia、すっかりバイク旅行記ブログになってて悲しい、しっかりしろ
zeki: すまンゴ・・・
????: 高速PDCA回したり高速乗ってばっかいないでアニメの感想かけ、小説読め

Skypeでzekipediaファンの方からの叱責を受けたので、アニメじゃないけどゲームの感想を書きます。
ちょうど今週のお題が「今年買って良かったモノ」なので、今年買って良かったゲームということで…。
※下書きに書いたけどそのままにしてしまってたエントリを完成させました。


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CHAOS;CHILD(カオスチャイルド) 科学アドベンチャーシリーズ第4弾

6月にPS Vita版を購入してからすっかり放置してしまっていた『CHAOS;CHILD(カオスチャイルド)』をクリアーした。
クリアーした記憶が鮮明なうちに感想を書き記しておこうと思う。
ネタバレは極力避けて書いているつもりだけど、どこかでネタバレしてしまってるかも。

カオスチャイルドといえば、科学アドベンチャーシリーズの第4弾にあたる作品で、同シリーズには『CHAOS;HEADカオスヘッド)』『STEINS;GATEシュタインズゲート)』『ROBOTICS;NOTES(ロボティクスノーツ)』といったタイトルがラインナップされている。

さて、カオスチャイルドは1作目であるカオスヘッドの設定を引き継いでいるのだけど、どちらかというと物語構造としてはシュタインズゲートに近いと思う。

カオスヘッドの主人公は、ネトゲー廃人で引きこもりの西條拓巳。
身の回りに起きる猟奇的殺人事件に対して、距離を置こうとするも、本人の望みとは逆に巻き込まれていく、という話になっている。
エヴァンゲリオンのシンジ君的な主人公で、まあはっきり言ってイライラさせられる。(しませんか?)

一方カオスチャイルドの主人公、宮代拓留は、「情報強者」を自称する高校生。
高校の新聞部を率いる部長で、自分の住む渋谷で起きる猟奇的殺人事件を追いかけて、ニコニヤ動画(ニコニコ動画をオマージュ)にアップしている。
が、やがて核心に迫るにつれ事件を追いかけているのではなく、事件に追いかけられているのに気づき…。
というストーリーで、最初は夢見る痛い奴のように見せつつ(まあ実際痛い奴なのだが)、
物語に巻き込まれてからはむしろ仲間のために奔走し、自分を犠牲にしながらも運命に抗おうとするその姿は、
シュタインズゲートの岡部倫太郎を彷彿とさせるキャラクターだ。

彼らを見ていると、なんとなくオタクの精神性の変化のようなものを感じなくもない。
昔のアニメやゲームの主人公ってどちらかというと、内向的なタイプが多くて、
それこそシンジ君のようにやる気はないけど世界を救う戦い無理やり巻き込まれた、というような展開が多かったように思う。
ハルヒにおけるキョン、シャナにおける悠二など平凡な主人公がヒロインに巻き込まれるのも似たような構図だろう。
カオスヘッドの西條拓巳はそういった主人公たちによく似ている。

その逆が宮代拓留や岡部倫太郎で、性格は積極的で、自分の居場所を自分で作るなど、かなり行動力のあるタイプの主人公だ。
確かに、覚めた目で世間を見ているという点では、旧タイプの主人公にある種近い部分もあるが、
身の回りの人(ヒロイン)に対しては、自分を見てほしいというアプローチなのか、見えないところで守ってあげるというアプローチなのかが違ったりもする。
※西条拓巳は、セリフとしては「僕を見るな」を多用しているが、逆説的な言動だと思う。

とまあ、上記に当てはまらない主人公のパターンなんかいくらでもありそうなので、なんとも言えないところではあるけど。


PS版『CHAOS;CHILD』オープニングムービー - YouTube
プレイする前はXbox版『非実在青少年』のほうが怪しげで好きだったけど、クリア後はPS版OPのシンギュラリティのほうが好きになった。

各ルートについて

共通エンドである1周目をクリアしたあと、各ヒロインのルートをクリアすることで、TRUEにたどり着ける。
以下、各ストーリーの感想。

Over Sky End 1周目

10章構成はやや長すぎる感は否めない。特に前半の学園シーンはもう少し端折ってもいいのではと思った。
ただ、歴代のゲームの中でも屈指のトラウマシーンである「非実在青少女」事件以降は、深まる謎に次々と明らかになる真実がゲームに引きこませる。特に犯人が分かった時の衝撃が半端ない。
ラストもそれなりにまとまってはいるのだけど、エンディングのセリフ「ねえ、タク……叶えられた?やりたいこと」にゾッとさせらて、これが終わりではないことを気づかせてくれる。

Real Sky End 乃々編

メインヒロインである来栖乃々の過去に迫るエピソードで、個別ルートの中では一番綺麗な終わり方だったと思う。個人的には一番好き。
診療所を追い出されて、ボロアパートに引っ越すことになるんだけれど、それはそれで楽しそうな日常というカンジがする。
優しい嘘と厳しい真実、家族とは何かの3本柱がテーマになっていて、主人公と乃々がぶつかっては成長していくストーリーです。
ちなみに、上に貼ったシンギュラリティの出だし「思いがけない雨に濡れ 逃げ込んだまま~」ってのはこのエピソードのラストを指してるのかなあと思う。

Dark Sky End 雛絵編

めっちゃギャルゲやん!ってカンジのデートシーンや妄想シーンが続いて、ラストもいい感じに終わると思ったらまさかの展開で…。
ツンデレかつヤンデレというある種昨今のギャルゲー(?)のヒロインとしては正しい気がしないでもない。
ただ、落差が激しすぎる。特にReal Sky Endでいい感じに終わった直後だったから余計にラストのグロ画像に衝撃を受けた。
彼女の挨拶の「ちゃおっす~」はChaosを意味しているのだ、という説を唱えていきたい。

Dream Sky End うき編

「相手の見たい妄想を見せる」というかなり変わった能力の持ち主、山添うき。
献身的な彼女の優しさは、時にひとりよがりで、他人にとってはマイナスになったりすることも…。
うきの声優は『ご注文はうさぎですか?』のチノ役や『心が叫びたがっているんだ。』の成瀬順役の水瀬いのりさん。
映画館でここさけみたときに、うきじゃん!って思った。

Deep Sky End 華編

華の能力を知れる貴重なエピソード。なんでこんなに喋らないのかが分かります。
4つの中ではかなりイレギュラーな話で、それもそのはず、このシナリオだけメインライターの梅原氏ではなく林直孝氏(カオスヘッドのライター)が担当している。
急遽投入が決まったキャラだそうで、正直蛇足感は否めないが、ある種の清涼剤として寄与しているのかもしれない。
嫌いじゃないけど、ちょっと作風が違いすぎてもう少し世界観に沿ったストーリーにしてもよかったのでは、と思った。あと和久井てめー!ってなる。

TRUE END

つまるところこのゲームにおいては個別シナリオというのはTRUE ENDの価値を高めるために存在している。
尾上世莉架がメインっぽく描かれているので、一見世莉架編のようにも見えなくもないが、
このエンドは世莉架の物語であり、拓留のものでもあるのだ。
プレイしてはじめてラストを知ってほしいのであえてこれ以上は語らないでおこうと思う。

ただ、ラストのこのセリフ。

「どうしたの、いきなり? 誰、あれ? 知ってる人」
「―ううん、知らない人」
「うん、僕もキミなんて知らない」

全てをプレイした後だと涙せずにはいられない。

↓2015年9月25日に発売されたカオスチャイルドの公式設定資料集。特にインタビューの部分は本作のファンならぜひ読んでおいたほうがいいと思う。

CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You

CHAOS;CHILD 公式資料集 Here Without You