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名探偵コナン 絶海の探偵』を観ました


ゴールデンウィークということで映画を見なければならんと思い、『名探偵コナン 絶海の探偵』を観てきました。映画版名探偵コナンシリーズも今回で17作目。20代前半の人の中には『時計じかけの摩天楼』や『世紀末の魔術師』あたりからリアルタイムで見つつ、単行本は途中まで揃ってて、映画はやってるからなんとなく観に行こうかなくらいのカンジで惰性で追いかけてる方もいらっしゃるかと思います。僕もその1人です。しかしまあこんだけ続いてる割に新規顧客も開拓していってるのはすごいですね。映画館のほとんどは子ども連れのお客さんで占められていて、おっさんが観に行く
には厳しいものがありました。時間をずらせば良かったんだろうか……。

作品について

映画についてですが、今回の舞台はイージス艦です。事前に「なんとかっていう日本のドラマとか邦画の脚本書いてる人が脚本担当してるらしいよ」くらいしか聞いてなかったから福井晴敏さんかと思ったら『相棒』シリーズの櫻井武晴さんでした。4文字中2文字は合ってましたね。

中身はこれまでの作品の中でもわりとストーリーが複雑というか、同時多発的に事件が起きているので、そういう意味では子どもとかこんがらがりそうだなあと思いました。謎を解く時の演出がドラマ『ガリレオ』っぽくてやけにカッコ良かった気がします。あと蘭ねーちゃん強すぎというか身体能力高すぎるでしょ。なんか空中戦闘してた。

んで、まあ突っ込みどころは多々あるんですが、気になったのは「平次くん移動早すぎ」という点です。別にコナンにマジになってもなあと思いつつ、関西に一時期住んでバイクで移動してた身としては違和感がありすぎたので突っ込んどこうと思います。

検証

さて、今回のメインの舞台は京都府舞鶴市を出発して若狭湾で公開演習を行うイージス艦「ほたか」です。少年探偵団や毛利小五郎らコナン一行は全員そちらに居ます。一方で、別働隊として服部平次・遠山和葉チームと、大阪の学会に出席していた阿笠博士灰原哀チームなどが存在します。彼らも工藤新一(コナン)の頼みを受けてそれぞれに調査に動くのですが、この中で服部平次・遠山和葉チームの移動距離に着目してみます。

平次と和葉が通うのは私立改方高校。名前から言って枚方高校がモデルになっていると考えるべきでしょう(実際の枚方高校は府立ですが)。新一から調査の依頼を受けた平次は、自分のバイクの後ろに和葉を載せ、高校から若狭湾の方へと出発します。

若狭湾の近くの港でヒントを見つけた後は、阿笠博士らと合流するためにそのまま京都市内まで帰ってきます。正確な場所は分かりませんが京都のどこかの駐車場で阿笠博士と合流し、博士の車に和葉とともに乗り込みます。

その後、京都中心部の先斗町公園で犯人に繋がる証拠を見つけた後、博士の車で大阪の関西国際空港へ向かうこととなります。

以上が今作での平次くんの大まかな行動となります。
まとめると、枚方→若狭湾→京都市内→関空です。
関西に在住の方だとこれだけでなんとなく移動しすぎだろというのが分かると思いますがGoogleマップで検証してみましょう。

枚方高校〜丹後海と星の見える丘公園

まずスタートは枚方高校、ゴールを丹後海と星の見える丘公園にしてみます。

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舞鶴若狭自動車道 175 km、2 時間 41 分

丹後海と星の見える丘公園〜京都市

次に丹後海と星の見える丘公園から京都市(役所)にします。

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京都丹波道路/京都縦貫自動車道(沓掛~丹波) 124 km、2 時間 23 分

京都市〜関西国際空港

最後に、京都市から関西国際空港までのルートを出します。

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第二京阪道路(均一区間) 98.3 km、1 時間 27 分

175km+124km+98.3km=397.3kmを
2時間41分+2時間23分+1時間27分=6時間31分かけて移動したことになります。1日にこれだけ移動するというのはなかなか厳しいような気がします。

さらに突っ込むと、実は二輪免許にはこういう決まりがあります。

一般道では大型二輪免許または普通二輪免許を受けていた期間が1年以上、高速道路では20歳以上で大型二輪免許または普通二輪免許を受けていた期間が合算3年以上が経過しないと二人乗り運行は認められない
オートバイ - Wikipedia

高校二年生である平次くんは、和葉ちゃんを後ろに乗せて高速道路を二人乗り出来ないわけです。3留以上していれば別ですが。というわけで、平次が二輪で移動した枚方高校〜丹後海と星の見える丘公園と丹後海と星の見える丘公園〜京都市間を一般道で走った場合の距離と時間を出してみます。

枚方高校〜丹後海と星の見える丘公園(一般道)


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国道9号線 156 km、3 時間 34 分

丹後海と星の見える丘公園〜京都市間(一般道)


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国道9号線 140 km、3 時間 7 分


これにさっきの京都市〜関西国際空港を追加すると
156km+140km+98.3km=394.3kmを
3時間34分+3時間7分+1時間27分=8時間8分かけて走ったことになります。

作品内の経過時間は物語の始まりから終わりまでで1日で、しかも平次・和葉が関空内でとある事件を解決してからイージス艦側に話が移って、そちらでは「午後5時まであと少し」という描写があります。つまり平次と和葉は5時以前には関空に着いてるということです。
仮に朝9時に高校を出発したとしても間に合わない距離を移動していますが、作中の描写では休憩時間っぽいタイミングで新一からの連絡を受けていたと思うので、辻褄が合わないような気がします。また、これだけの距離を走る際は、1時間以上の休憩を挟むと思いますし、市街地では渋滞に巻き込まれる可能性もありますし、仮に休憩せずにストイックに走り続けたとしても、若狭湾でのヒント発見や阿笠博士らとの合流時にある程度の時間はかかってるはずなので、やっぱりどう考えても移動距離・時間がおかしいことになっています。

雑感

作品の考証が甘いことを批判したいというわけではないんですが、子供向けアニメとはいえこういうところはちゃんとして欲しかった気がします。今回は違いましたが、もしアリバイを見破るタイプのトリックが鍵になる推理作品の場合、こういう移動距離と移動時間のおかしさは致命的なミスになって現れてくるかもしれません。

ちょっと話はずれますが、前にTwitterでこういうツイートが流行ってました。本当かどうかは分かりませんが、ここまで校閲するという精神はすごいなあと思います。
Twitter / kotaism: 新潮社の校閲は、あいかわらず凄い。
小説の描写でただ「まぶし ...


名探偵コナン 絶海の探偵 (小学館ジュニアシネマ文庫)

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