zekipedia

Welcome to Zekipedia

「ドットハック セカイの向こうに」のセカイへ

.hack

.hackシリーズ最新作、映画「ドットハック セカイの向こうに」見てきました。
結構ネタバレ含みます。

感想

全体的に「初めてドットハック(.hack)に触れる人」を対象としたのがありありと分かるような作りになっている映画で、「.hackとか色々あって良く分からないよー」みたいな人でも問題なく観れるかと思います。
声優も本職の人じゃなくて普通の俳優だし。

良い意味でも悪い意味でも期待通りの映画だったなーというのが第一の感想。
予告編見たときに、「あー、『サマーウォーズ』的な青春系?」とか思ってたんですが、案の定その系統の、三角関係っぽいカンジのストーリーでした。パンフレットで監督の松山洋さんも

「今までの.hackは、ゲームパート『THE WORLD』と呼ばれているネットゲームですが、これと現実の世界の描写が9:1でした。今回はそれを4:6にして、リアルが主導になっています。」

とおっしゃっている通り、過去の.hackシリーズ作品とは違ってリアル中心に物語が進んでいくんですが、ちょっと冗長だった気もします。っていうか最後まで勘違いに気づかないって無理があるような。あと関西弁の外国人が胡散臭すぎてもう。


一方で、この作品の面白さにいて触れると、ブレないストーリーと、近未来の描き方が素晴らしい映画でした。
ストーリーはシンプルで、「ヒロインがTHE WORLDにハマる」→「アウラに出会う」→「THE WORLD内でバグが発生」→「未帰還者の発生など現実に影響」→「ヒロインが不思議な力と仲間の協力でなんとかする」みたいなカンジです。初めてTHE WORLDにログインするシーンと最後のウィルスが浄化されるシーンは3Dで大画面で観るべき。THE WORLDでのクエストのシーンやバグとセキュリティーのバトル、最後の「艦隊で助けに来たぜオラオラー」とかもワクワク感がハンパない。
リアルの方の描き方も福岡の柳川をロケをしまくったって言っている通り良くできているなあと。2024年が舞台なわけですが、すごく現実と地続きのSFってカンジがしますね。FMD(メガネ型ディスプレイ)とか携帯端末とか街中の電子掲示板とか。特にFMDはLiminalityの時よりもだいぶ進んでいるけど、近い将来ああいうのできたらいいなあ。

音楽も、.hack//TRILOGYの時と同じくLieNが担当しているみたいですが、世界観によく合ってる。サントラ買うまである。

劇場用3Dアニメーション ドットハック セカイの向こうに O.S.T.(初回限定盤)

劇場用3Dアニメーション ドットハック セカイの向こうに O.S.T.(初回限定盤)

あっ、ていうか主人公の名前が「そら」なのは「楚良」と関係があったりするのかしらん。

とまあ、まだ1回しか観てないので細かい分析はもう少し観てからします。

「ドットハック」から「.hack」へ

さて、ここからは「ドットハック セカイの向こうに」をきっかけに「.hackシリーズ」に興味を持った人に向けて書きます。
というのも、今回の映画も含めて「.hackシリーズ」はその深く作りこまれた設定と世界観に魅力があるので、過去の作品を知ることで、より「ドットハック セカイの向こうに」を楽しめると思うからです。

.hackって関係する作品が大量に出ていて初見殺し感の強い作品として知られていますね。
.hack - Wikipedia
Wikipediaをみても何がなにやらってカンジだと思います。
そこで初心者におすすめしたいものを4つ挙げます。

これらをおすすめする理由とそれぞれの作品の解説をします。

基本的に.hackシリーズのメインはゲーム作品なのですが、いわゆる無印と言われる「.hack」は4作品あるし、第二期の「.hack//G.U.」にしても3作品あって大変です。アニメとか観て、ハマったらやればいいんじゃないでしょうか。

.hackの作品群は作品内のゲーム「THE WORLD」のバージョンによって時間軸が分けられていて、R:1、R:2、R:X、そして今回の「ドットハック セカイの向こうに」のFORCE:ERAです。

R:1は無印(ゲーム)とSIGN(アニメ)によって世界観が構成されています。この時代に“フィアナの末裔”と呼ばれる「蒼海のオルカ」と「蒼天のバルムンク」が、そして「カイト」が活躍しています。この3人が今回の映画での登場人物が使っているキャラクターのモデルになっています。SIGNの良さは色々あるんですが、最近ではまどか☆マギカのBGMを担当している梶浦由記さんが手がける音楽が一番素晴らしいと思います。

R:2はハセヲ(楚良)を中心に進められていき、Roots→G.U.→Returnerと繋がっています。このG.U.の映像シーンを集めて映画仕立てにしたのがTRILOGYです。映画といっても2週間の限定公開ですし、90分程度の作品ですが、「ドットハック セカイの向こうに」はこれなしには成り得なかったと思います。僕はこの時代から「.hack」にハマりました。アトリかわいいよお。

R:Xの「.hack//Link」「.hack//Quantum」は同じ時代とはいえ、作品間を行き来するキャラクターはほぼいいません。というのも、Linkはかなり特殊な作品で、主人公のトキオがそれまでの「.hackシリーズ」のすべての時代に行き、石化されたキャラクター達を元に戻そうとするという総集編的な内容となっています。
唯一アニメではなくゲームを挙げたのは、これ一作品をきっちりやり込めばこれ以前の作品についてはだいたいわかるからです。「.hack//Quantum」の方はあんまりメインストリームではないんですよねー。位置づけ的には「Liminality」とか「黄昏の腕輪伝説」に近い。

以上です。
このエントリーを参考にもっと「.hack」の“セカイ”を楽しんでくれたらと思います。


.hack//sign - the world - YouTube
SIGNの世界観を構成するBGMのひとつですね。名曲です。