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外国人参政権について京大生が考えてみた。

最初の二つの日記は練習です。
たまにはまともな内容の日記でも書いてみたいと思います。


ブックマークで話題になっているこのブログhttp://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20091112/1257981327についてちょっと考えたこと。

彼女の主張のあらすじはこうだ。

現在、「外国人参政権」の是非が議論されている。私は外国人参政権に関しては賛成である。
反対派はメリット/デメリット論でこの問題をとらえようとするが、それは間違っている。
なぜなら、少数派にとって利益のあることは多数派にとっては受け入れられがたいのは確かだが、弱者の意見を取り入れない国家は衰退していくからだ。
また、メリット/デメリットで物事を語る人のそもそもの問題として、弱者の側に立っていなことが挙げられる。
これは他の社会問題ともつながっていて、メリット/デメリットで考えるときには様々視点でもの見なければいけないのに、多くの人は権力者の側から問題を見ている。これは良くない


のようなカンジである。
この日記について考える前に、この日記コメントに興味深いものがあったので挙げてみた。

ここまでの議論、恣意的なまとめ

誤解・無知派
民主党が今外国人に国政の参政権を与えようとしている、と勘違い派
├外国人に地方参政権を与えることは違憲、と勘違い派
├普通選挙(女性参政権)は多数派から少数派への権利付与、と勘違い派←このエントリ

ラベリング派
├お前ネットウヨク、おバカさん派
│ ├もっと弱者の立場に立てよ派
│ 
├お前サヨク、おバカさん派
│ ├もっと相手を尊重するエントリ書けよ派
│ └最後の行でイデオロギーが解るな派
├おまえ社会的弱者だろ派
└いや違うよ派

メリット有無議論派
├有意義派
│ ├メリットある派(メリット重視派)
│ └メリットない派(デメリット重視派)
└ナンセンス派←このエントリー

地方参政権付与議論へシフト派(まとめるの面倒)
├与えろ派
├与えるな派
└与えても大丈夫じゃね派(日本人多数ゆえ)

知識披露派
テクニカルターム(笑)派

ふむ。付け加えるなら彼女は「お前ネットウヨク派」でもあると思うのだが。
だって最初の一文から「ネトウヨと話してるとウンザリさせられる」とあるんでね。
ネットウヨクという曖昧な言葉の定義もせずに。
てか誤解・無知派ってすごいな。派閥になるくらいいるのか。


まあ恐らく僕も彼女からすればネトウヨになるのでしょう。そういう決めつけにはウンザリだけどね。
僕は自分としてはメリット有無議論派ではないかと思ってるので、以下はそういう風に考えて読み進めていってください。


まず、彼女の考えに賛成する部分を1つ挙げたいと思う。

それは、【メリット/デメリット論で語るとき、様々な視点に立たなければならない】という部分である。
確かに、ネット上で議論されているメリット/デメリット論が立場の曖昧なものだからである。
これは単純に在日外国人・日本人という立場だけではなく、例えば経済的にみたときと政治的にみたときでも意味合いは大きく変わってくる。この辺に関しては詳しくは説明しないが、考えてもらえば分かるだろう。


さて、では本題に入りたいと思う。
まず論点は3つである。

  • 権利について語るときメリット/デメリット論を持ち出してはいけないのか?
  • 少数派と多数派のどっちを優先すべきか?
  • メリット/デメリット論において神の視点は存在するか?


まず最初のテーマ【権利について語るときメリット/デメリット論を持ち出してはいけないのか?】についてであるが、彼女は以下のような例を挙げて説明する。

まず「メリット・デメリット論議」にうつる前に確認をさせてください。

あなたにお聞きします。

ご存知の通り、帝国議会においては「満25歳以上の男性で直接国税15円以上を納めている者に選挙権付与」されました。これに対して制限の撤廃を求める「“普通選挙”の実施」を求める声がありました。

あなたはこの「普通選挙の実施」を求める人々に「で、メリットはなんですか?」とお尋ねになるんでしょうか。

男子の普通選挙が実施されたのは1925年で、女性解放運動活動家からは「女性に対する選挙権の付与」を求める声が沸き起こりました。

あなたはこの「女性の選挙権付与」を求める人、それを支持する人に対して「で、メリットはなんですか?」と問いかけるのでしょうか?

もうひとつお尋ねします。

あなたは憲法における選挙権や人権、生活権について、国に保障「させている」とお考えですか?それとも国に保障「してもらっている」とお考えですか?

上記は議論をするにあたって非常に重要な問題です。

お答えがない場合は「憲法、人権についてよくご存じない方」として対応させていただきます。

成る程。面白いもの引っ張ってくるじゃないか。
まあ確かに一理あるとは思う。
しかし、「直接国税15円以上納めているもの」と「そうでないもの」はどちらが多数派だろう。
彼女は多数派=権力者、少数派=弱者という構図で論を進めていくが、この場合必ずしも当てはまらないことが分かる。



ここでメリット/デメリット論でこの選挙法改正を考えてみたいと思う。


多数派かつ弱者である「普通男子」のメリットは単純で、国政に参加出来ると言うことだろう。


では、少数派かつ権力者である「富裕層」にとってはどうだろう?
確かに、一般人が国政に加わることで今まで独占してきた権益が失われるかもしれないというデメリットはある。
しかし、市民に暴動を起こされ、一気に権益どころか命まで失われるというデメリットよりはましではないかと考えたのである。



あれ?メリット/デメリット論で話は片付いているではないか。
そう、実はこのときの選挙法改正はメリットが大きかったから行われたのである。

まあ批判するだけなら誰にでも出来るので、僕の方から彼女の意見を修正してみたいと思う。
彼女が権力者や多数派などに目を向けたのは別に悪くない。
しかし、ごっちゃになってしまったのが良くなかった。



僕はこう考える。権利に関する問題における立場は2つ。権利を「与えるもの」と「与えらるもの」である。
今回は選挙権というものの特性上、与えられた時点で与えるものになれるというわけであるが、それは歴史を振り返れば理解できるだろう。

また、メリット/デメリットというのは「与えられるもの」の側によって大きく左右されると僕は考える。
つまり、「与えられる側」は自らの言動によって仮に権利が与えられた際に起きる、「与える側」にとってのデメリットを小さくすることも出来るし、メリットを付加することだって当然可能である。逆に与えられなかった際のデメリットを大きくすることでプレッシャーを与えることも出来るのだから。



したがって、権利をメリット/デメリット論で考えるのは必然なんらおかしくないのである。
別にそこには弱者も強者も存在しないのだから。
そして、そのメリット/デメリットの所在は、「与えるもの」と「与えられるもの」というわけである。



ふう意外と文字数を割いてしまったので残りの2つはまた今度書きます。では。